がお好み、ぴよったですv
本当の愛は、酷く生臭くて痛くて残酷で。
だから、何より輝かしくて。得難い。
知らなければ良かったかもしれない、とも、思います。
出来た人間でも、何でもないんですよ、私。(何)
弟が七五三に使ったネクタイを実家の押入れから強奪して、ほくほくしているような、おかしな大人ですよ。(可愛かったんだもん 笑)
優しくもない。
頭も弱い。
抱き締める方法を知って、そうすることに慣れてしまってるだけ。
いつだって、自分の望むことを望むようにしているだけ。
「お前はほんとにバカだなぁ」
そう言って
抱き締めてくれていたあの腕が、恋しくて恋しくて恋しくて。
「おまえ程じゃねぇよ、ばか」
「バカって言うな、バカ」
「なんだよ苔頭のくせに」
「なんだよヒヨコ頭」
「あほー」
「ああ俺はアホだよ。判ってるよ」
「キモイしね」
「キモイって言うな、お前程じゃない」
「なぁー。おまえオレのこと愛してんの?」
抱き締めるこの腕は、それを望んでくれるひとたちに。
「求めてくれるひとが居る」
この上ない幸福です。
抱き締めてくれる腕までを望むのは、欲深いことでしょうか。
「愛してないと思うか?」
「思わない」
「だろー?」
「オレ愛されてる。おまえも、愛されてる」
「愛してる。愛されてる」
愛しくて愛しくて愛しくて。
「愛してる。どっか逃げちゃおうよ」
「逃げちゃいたいね」
「逃げようぜ、俺を連れて逃げて」
「どこがいい?」
「どこでもいい。スイスがいい」
「カナダ行こうぜ」
「ああもう俺を殺して」
「殺してやりたい」
「殺して」
「お前になら殺されてもいい」
「お前は俺を殺せない」
哀しくて哀しくて哀しくて。
「おまえはほんとに足りないなぁ」
「足りないって言うな」
「おまえはほんとにかわいいなぁ」
「お前が一番可愛い」
お互いに本気で殴る蹴るの大暴れ。
お互いに口を開けば痛みの分だけの悪態。
そのあとは、優しいキスを。
どんなときも抱き締めてくれていた腕は、確かに暖かかった。
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